皮膚科Q&A

皮膚科Q&Aを検索

汗の病気―多汗症と無汗症―

Q15無汗症はどのような原因がありますか?

印刷

 無汗症、減汗症の原因はさまざまです。先天性である時には、顔貌、歯芽異常などの合併がある無汗性外胚葉形成不全症、痛みがなく頻回の骨折の既往、虫歯などが合併する無痛無汗症、糖脂質が全身の早期に沈着する先天性疾患でありびまん性被角血管腫、脳血管障害、腎不全、四肢痛、二次性肥大型心筋症などを合併するFabry病などがあります。後天性ではシェーグレン症候群などエクリン汗腺の異常を伴う自己免疫性疾患、交感神経の異常、皮膚疾患、代謝疾患そして薬剤による続発性の発汗障害もあります。さらに、原因が不明な特発性の無汗症もあります。特発性には全身性の特発性後天性全身性無汗症と分節性に無汗症になる分節型無汗症に分類されます(図8)。

図8 無汗症の分類
図11
このページの先頭へ