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汗の病気―多汗症と無汗症―

Q6重症度の判定は?

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 重症度の判定はStruttonらが自覚症状により以下の4段階に分類したHyperhidrosis disease severity scale(HDSS)を用いております。
 (1)まったく気付かない、邪魔にならない。
 (2)我慢できる、たまに邪魔になる。
 (3)どうにか耐えられる、しばしば邪魔になる。
 (4)耐えがたい、いつも邪魔になる。
 このうち(3)、(4)を重症の指標にしている。
 また、発汗量測定法を用いて重症度を決める方法があります。定性的測定方法としてのヨード紙法は軽症では主に手指指腹、手掌の辺縁など発汗の多い部分のみが点状に変色しますが、重症では手の形全体にべったりと黒く変色致します。(図2)
 定量的測定方法では換気カプセル法による発汗計で汗の量を測定し、一定値以上を重症としております。

図2 ヨードデンプン法を用いた簡易発汗紙
A 重症:全体にべったり染まる。
図2 A
B 中等症:全体に染まる。
図2 B
C 軽症:指腹、掌辺縁が染まる。
図2 C
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