特発性後天性全身性無汗症は夏に良くなり冬に悪くなることはよく知られています。運動、半身浴などで汗腺トレーニングをすると自然緩解することもあります。また、ヒスタミンはH1受容体を介して汗腺分泌細胞からの汗の分泌を阻害し、発汗活動を抑制することもよく知られています。抗ヒスタミン薬の倍量投与などを試みられることがあります。
重症で熱中症を起こすか生活に支障をきたすなど治療が必要なときに副腎皮質ステロイド薬の全身投与されることもあります。ステロイド・パルス療法と呼ばれる治療法はメチルプレドニゾロン(500~1000mg/日)の3日間点滴静注を1~2クール行うことです。