手のひらの多汗症に対して有効率はほぼ100%であります。実際の手術は全身麻酔のもとで内視鏡を使って胸部の交感神経節を切り取ったり、焼き切ったりする方法です。手術時間は片側で約20分で安全性の高い手術です。しかし術後の合併症として胸、背中、お尻などから異常に汗が多く出る代償性発汗がみられ、患者さんの日常生活に支障を来します。その対策として、胸髄の交感神経の切除範囲を少なくしますとある程度代償性発汗を減らす事ができるようになってきました。