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脱毛症

Q7ストレスが円形脱毛症の原因ではないのですか?

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 確かに何か精神的ストレスがあったときに脱毛が始まってしまう患者さんもおられます。しかし、多くの人は関係なく始まっているのです。なぜリンパ球の炎症が始まるのかが問題ですが、ある人では精神的ストレスがきっかけ、つまり原因と言うよりは誘因になるのかもしれません。その他にも違う誘因があり得ますし、多くの場合は誘因がなくても始まってしまうのでしょう。円形脱毛症の頻度は人口の1~2%と推測され、この頻度は日本のどこでも、また米国でも同じで、社会情勢が変わっても変わりません。また、患者さんの2割程度に家族内発生、つまり血縁の家族にも円形脱毛症があります。円形脱毛症は人間では一定割合で必ずなる人がいて、また、なりやすい素質が遺伝しているようです。
 円形脱毛症はどんな年齢でもなりますが、患者さんの1/4は15歳以下で始まり、(図9)、全頭型や汎発型などのひどい脱毛も小児に多くみられます。男女差はありません。アトピー性皮膚炎や甲状腺の病気を伴う患者さんもいますが、円形脱毛症との直接的な関係はありません。つまり、円形脱毛症は毛だけの病気といえます。ただし、爪には小さな凹み、横の溝などの変化が1/4の患者さんにみられ、爪の変化は円形脱毛症の1症状です。

図9:円形脱毛症の性・年齢別分布(新潟大)
図9:円形脱毛症の性・年齢別分布(新潟大)
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