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脱毛症

Q17他の病気と関連する脱毛はありますか?

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 皮膚だけでなく、毛も内臓の状態を映す鏡のようなもの、という考え方があり、実際に他の多くの病気に関連する脱毛症が知られています。
 例えば、エリテマトーデスに代表される膠原病の一症状として脱毛が認められることがあります。また、毛の成長には多くのホルモンやミネラルが関与していることが分かっており、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能不全症や亜鉛欠乏症などで脱毛を生じえます。さらに、さまざまな感染症による脱毛症もあり、代表的なものとして、白癬菌が毛に感染して脱毛を生じるケルスス禿瘡や梅毒に伴う脱毛症などが挙げられます。
 エリテマトーデスの脱毛やケルスス禿瘡では、治療開始が遅れると脱毛部の皮膚が線維化して硬くなり永久に毛が生えなくなってしまうので(瘢痕性脱毛)、早期診断・早期治療が極めて重要です。
 また大きな手術、重症の感染症、妊娠、過激なダイエットなどの後に、毛の抜けかわりが影響をうけ、抜け毛増える休止期脱毛という現象も知られています。

毛周期の異常
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