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皮膚リンパ腫:菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)

Q1皮膚リンパ腫とはどんな病気ですか?

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 リンパ腫は、リンパ球という細胞が腫瘍化して過剰に増える病気です。リンパ球が過剰に増えても腫瘍化していない、あるいは腫瘍化しているかどうか判断が難しい場合には『リンパ増殖異常症』と呼びます。リンパ球は細菌やウイルスから体を守る免疫を司る細胞であり、全身のどこにでも存在しています。特にリンパ節や血液中に多いですが、皮膚もリンパ球が多く存在している場所です。リンパ球のなかで、皮膚に集まりやすい性質を持っているリンパ球が腫瘍化し、皮膚で増え始めた病気が皮膚リンパ腫です。皮膚以外の臓器に生じたリンパ腫の細胞が皮膚に入り込み、皮膚病変を作ることがありますが、皮膚リンパ腫は診断時に皮膚以外の病変がないことが前提ですので、皮膚以外の臓器のリンパ腫の皮膚病変とは区別されます。

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