Q9病気は早く進行するのですか?
皮膚リンパ腫の進み方は病型が最も大きな要因ですので、病期の進行を予測するために最も大切なことは、正確に病型を診断することです。菌状息肉症では病期も重要な要素ですので、病期診断を行うことも大切です。
菌状息肉症では、皮膚病変面積が少ない早期病変の場合には、10年間経過をみた場合に約90%の患者さんは安定した状態か、治癒する場合もあります。進行する場合でも、通常は数年から10数年かけてゆっくりと進行します。
しかし、腫瘤形成やリンパ節の病変が明らかな場合には、病気の進行は加速します。セザリー症候群も進行が早くなります。
他の皮膚リンパ腫の中には、進行がゆっくりのものから、中等度に早いものがあります。「病型」「病期」「部位」や「前治療」などを総合的に判断して、進行を予測して、治療計画を立案します。