皮膚科Q&A

皮膚科Q&Aを検索

皮膚リンパ腫:菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)

Q8最終診断はどうするのですか?

印刷

 皮膚リンパ腫、特に早期病変の診断は一つの所見・検査結果だけでは診断はできません。皮膚症状、病理組織所見、血液所見、画像所見、ウイルス学的診断と、必要に応じて遺伝子診断などを総合的にみて最終診断にします。菌状息肉症、セザリー症候群の場合には、診断名をつけるだけでなく、病期(ステージ:病気の進行状況)を決定しなくてはなりません。同時に患者さんの生活上の活動度や、合併症を判断します。これらすべての情報を得て、最終診断とし、治療方針が選択されます。ただし、典型的な早期の菌状息肉症では、進行が非常にゆっくりであるため、CTやPET-CTなどの被曝の可能性がある検査を画一的に行うことはお勧めできません。なお、菌状息肉症、セザリー症候群以外の皮膚リンパ腫は患者さんの数が少ないため、病期を決める基準(病期分類)は作られていません。

このページの先頭へ