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皮膚リンパ腫:菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)

Q10治りますか?

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 病型によりますが、菌状息肉症の皮膚病変の面積が少ない早期病変の場合には、強い治療はしなくても、約90%の患者さんは安定した状態を保つか、自然に症状が消失する場合もあります。広範囲の皮膚病変が見られる場合、腫瘤を形成した場合やリンパ節あるいは内臓病変がある場合には、完全に治す治療はまだ開発されていません。いろいろな治療でいったんは良い状態に戻せますが、再発する場合が多いです。再発した場合には状態に応じて他の治療に切り替えていくことが必要です。
 菌状息肉症以外のリンパ腫においては、悪性度が低い皮膚リンパ腫で病変が単発ないし限局性のものは治癒が期待できますが、皮膚病変が多発していたり、リンパ節病変が認められる場合には治療に難渋します。病型によってはより早期段階から急に進行する場合がありますので、当初から強い治療を行って病気をコントロールします。

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