監修

医学博士
本田まりこ
(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター皮膚科 教授)
本田まりこ
(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター皮膚科 教授)
米国で、性器ヘルペス患者が増加したことを1980年米国の雑誌タイムが「Herpes」というタイトルで大々的に報道しました。その結果「ヘルペス」という言葉が一躍有名になり、「ヘルペス」イコール「性器ヘルペス」というイメージがつくりあげられてしまいました。ヘルペスは現在単純ヘルペスウイルス感染でおこる単純疱疹および水痘・帯状疱疹ウイルスによる帯状疱疹をさしています。いずれも一度感染すると一生涯その宿主に潜んでしまい、抵抗力が低下した時に再発するという性格があります。今回は、このやっかいなヘルペスウイルスについて述べます。