Q19疼痛に対してどうするのですか?
帯状疱疹の出現している時の急性期疼痛に対しては、アセトアミノフェン、リン酸コデイン、アミトリプチリン(保険適応外)が欧米では使用されています。また、副腎皮質ステロイドの全身投与も急性期の疼痛を除去する作用があります。アミトリプチリンは抗うつ薬ですが、早期に投与することにより帯状疱疹後神経痛を予防する事が出来るというデーターから特に60歳以上の患者に対して使用されています。
激烈な疼痛の場合は、神経ブロックを行います。
現在、米国で50歳以上の者に水痘ワクチンを接種し、その後の帯状疱疹出現頻度、重症度、帯状疱疹後神経痛の有無など4万人を対象に調査を行った結果、重症度 61.1%、帯状疱疹後神経痛への移行66.5%、帯状疱疹罹患頻度 51.3%(いずれもp<0.001)に減少したと報告しています。