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かぶれ

Q1このガイドラインはどのような経緯で作られたのですか?

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 接触皮膚炎(かぶれ)は皮膚科医が診療する頻度の高い疾患であり、原因を確定し、その原因との接触を断つことができれば根治できる疾患です。一方、原因が明らかにされていない場合や、適切な防御方法がとられていない場合には難治となり治療に苦慮することが多いこともあります。診断には原因を確定する有力な手段であるパッチテストが有用ですが、その施行方法、判定方法、結果の考察、患者さんへの生活指導、社会へ結果を還元する一連の診療技術はある一定期間の修練が必要です。接触皮膚炎の原因を見逃し、対症療法に終始することは、長期ステロイド外用による皮膚萎縮などの副作用を発生させ、治療期間の長期化による医療費の不必要な支出を余儀なくする点で行うべき診療ではありません。
 原因を明らかにする有力な検査方法であるパッチテストは手間と時間がかかり、保険点数も低く一般皮膚科診療でパッチテストは活用されているとは言えない状況です。しかしながら、パッチテストより確実かつ有用な原因を解明する検査方法はいまも存在しません。
 以上の理由から、接触皮膚炎の的確な診断、検査、治療、そして生活指導はどう行うべきか、わかりやすい診療ガイドラインが策定されました(2009年)。今回、その接触皮膚炎診療ガイドラインに基づいてこのQ&Aを作りました。なかなか治らない接触皮膚炎で困っている方のお役にたてば幸いです。

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