Q8パッチテストはどのような検査法なのですか?
あらかじめ原因と考えられる物質(アレルゲン)をパッチテストユニット(絆創膏に皿を載せたもの)に付けておきます。最近、日本人に陽性率が高い22種類のアレルゲンを2枚のパネルに配置して皮膚に貼付するだけの簡便なパッチテストユニットであるパッチテストパネルR(S)が販売され簡単にパッチテストを行うことができるようになりました。通常、背部(傍脊椎部)の外見上正常な場所に48時間貼布します。アレルゲンは上背部や上腕外側に貼布することが推奨されています。貼布後、シャワー、入浴、スポーツ、発汗の多い労働は控えるようにします。パッチテストの判定は複数回実施することが推奨されています。貼布した48時間後にパッチテストユニットを除去し、テープ除去に伴う刺激反応が消退する約1時間30分~2時間後に1回目の判定を実施し、その後72時間後、又は96時間後、そして1週間後に判定を行います。パッチテストにより、色が黒くなったり白くなったり、傷あとが盛り上がることがあります。検査を実施する前には、このようなパッチテストの危険性がありますので、患者さんが同意した上で検査を行う必要があります。

