接触皮膚炎とは外来性の刺激物質や抗原(低分子の抗原であるハプテン)が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応をいいます。湿疹とは、外的、内的刺激に対する主に表皮(皮膚の最も外にある皮)を炎症の場とし、かゆみ、ヒリヒリ感を伴う可逆性の炎症反応で、臨床的に湿疹三角に示されるように、紅斑(赤い斑)、丘疹(ぶつぶつ)、小水疱(水ぶくれ)などが混ざってジクジクした皮膚から慢性化すると苔癬化(ごわごわした皮膚)に至る皮疹から成り立つ皮膚疾患の総称です。下図が湿疹反応の臨床的な特徴です。