皮膚炎が起こるために、光を必要とする型の接触皮膚炎があり、これを光接触皮膚炎と呼びます。症状、部位は、顔面、項部、上胸部V領域、手背などの露光部位に限局して皮疹がみられます。しかし光接触皮膚炎の場合、原因物質が塗布された部位にのみ症状が起こるため、こうした露光部位全般に皮疹が見られることは少ないです。むしろこれらの一部にのみ皮疹が生じます。例えば、前腕にスプロフェン軟膏を塗布した場合は前腕のみに、上腕にケトプロフェンテープ剤を貼った場合にはその部位に四角形に皮膚炎が認められます。
ケトプロッフェンによる重症な光接触皮膚炎
引用文献:松立吉弘他、皮膚病診療:31:1305,2009