Q6接触皮膚炎(かぶれ)の患者さんの頻度はどの程度ですか?
日本皮膚科学会の学術委員会が接触皮膚炎の疫学調査を施行しましたところ、総患者数の3.92%、69大学患者の2.53%、45病院患者の3.41%、56診療所患者の6.06%を占めて上位9位に多い皮膚疾患でした。年齢は全年齢に分布していますが、特に、20-30歳代、50-75歳代に多いことがわかりました。この調査で、最も多い疾患群は湿疹群38.85%(アトピー性皮膚炎9.98%、手湿疹3.00%、接触皮膚炎3.92%、脂漏性皮膚炎3.28%、その他の湿疹18.67%)でしたが、この中で、「手湿疹」と「その他の湿疹」には刺激性あるいは、アレルギー性接触皮膚炎を含む可能性があります。日本接触皮膚炎研究班は1994年からジャパニーズスタンダードアレルゲン(JSA)の全国疫学調査を行っています。現在、日本では、硫酸ニッケル、金チオ硫酸ナトリウム、ウルシオール、パラフェニレンジアミン、塩化コバルトが5位を占めています。