接触皮膚炎に対するバリアクリームや保湿剤、手袋装着などの使用による効果はまだ明らかになっていません。しかし、慢性の石鹸などによる刺激性皮膚炎においてはバリアクリーム、保湿剤の使用は予防、治療において強く推奨されると考えてよいでしょう。手袋を使用することは多くの職場で必須であるため、手袋の使用時間を最小限にし、コットン手袋を下に装着するような使用方法を推奨すれば皮膚バリア機能障害を防ぐことも可能です。また、一般的な使用もしくは家事仕事のためにはポリ塩化ビニル樹脂などの家事用手袋を装着した方がよいでしょう。