Q2伸びない爪
5歳の子供の指の爪が伸びないのですが、どうしてでしょうか
爪噛み癖
爪(爪甲)は一生伸び続けるものなので、見かけ上伸びていないことになります。その理由は子供自身が爪甲を刃物で切っているか、歯で爪甲を噛んでいると考えられます。爪を噛んでいる場合には爪甲の先端に歯形を認めることができますし、刃物で切れないほど短くなっていることが多いのです(図)。手の指の爪全てが短くなっていることが多いのですが、ときには足の爪も短くなっている場合があります。爪を噛む癖による変化なので治療はなかなか困難で、成人になっても治らないことが多いものです。徳川家康も爪噛み癖が治らなかったと言われています。3歳以降に生じる癖で、頻度は小学生、中学生。高校生としだいに上昇します。最近、マニキュア製品の一つとして苦み成分を配合したトップ・コート(スイス製、バイター・ストップ)が発売されています。これを爪甲の表面に毎日塗布してやりますと、苦みのために爪を噛む習慣はなくなり、正常な爪に戻ります。毎日ご両親がお子様の爪に塗ってやるようにして下さい。成人の場合には、本人が爪にバイター・ストップを毎日塗布すれば治癒します。しかし、本人に治す意欲がない場合には、塗布しないために治癒しません。

