爪甲剥離症の原因と治療
爪の先端側が爪床(爪の下の皮膚)から浮き上がり、白く見える状態となったものを爪甲剥離と呼びます(図)。圧倒的に女性に多く、しばしば接触皮膚炎(かぶれ)や真菌(カビ)の一種であるカンジダが原因となります。また、尋常性乾癬という病気でも爪甲剥離がみられることがあります。剥離した部分の爪を爪切りで切除して、爪床の角質を採取して顕微鏡検査を行い、カンジダが認められれば抗真菌薬の外用または内服を行います。カンジダが検出されなかった場合には、爪床にステロイドの外用を行います。
66歳、女性。原因不明。
尋常性乾癬による。