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爪の病気

Q21爪が濁って、一部がぼろぼろと欠けてきます。どうしてでしょうか

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 爪が濁る病気で一番多いのは、爪白癬です。しかし、爪白癬では爪の表面は硬く、光沢もあり、爪が欠けてくることは比較的まれです。鑑別のためには、爪の一部を削って顕微鏡検査を行いますが、白癬菌が陰性の場合には、爪乾癬によるものの可能性があります。爪乾癬では、爪の表面に点状の凹みや爪甲剥離がみられることが多いのですが、爪が混濁したり脆くなったりする場合もあります。なお、皮膚に乾癬の皮疹がみられず、爪だけに病変が認められる場合には、診断が難しいこともあります(図1、2、3)。爪乾癬にはステロイドなどの外用治療が有効です。

 
図1

左手人差し指の爪甲は混濁し、他の指の爪甲も表面に白濁した部や点状の凹みも見られます。

図1 左手人差し指の爪甲は混濁し、他の指の爪甲も表面に白濁した部や点状の凹みも見られます。
図2

右足の爪甲は混濁し、脆くなり、表面が一部欠けています。

図2 右足の爪甲は混濁し、脆くなり、表面が一部欠けています。
図3

左手薬指爪甲はほとんど認められません。中指では爪甲の根元が腫脹して、関節に痛みがあります。

図3 左手薬指爪甲はほとんど認められません。中指では爪甲の根元が腫脹して、関節に痛みがあります。
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