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爪の病気

Q205歳の子供ですが爪に黒い縦筋が見られます。心配ないでしょうか

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 爪甲帯状色素沈着症です。
 爪の黒色~褐色の色素沈着は日本人ではかなり多く認められます。小児の場合は生後間もなくから出現することが多く、一時的に広がったりすることもありますが、いずれ消失することが多いものです。経過観察とします。
 思春期以後に生じる爪甲の色素線条はまれに悪性黒色腫(メラノーマ)の始まりのこともあります。色調の変化や線条が広がらないかなどに注意しながら経過を観察します。もし、幅が広くなったり、色が濃くなったりすれば危険信号なので、すぐに皮膚科を受診して下さい。多くの爪に色素沈着帯を生じてきた場合は全身的な病気による場合もあります。検査が必要です。多くの場合は外部からの刺激によるもので、爪白癬や爪カンジダ症、手湿疹などによっても、爪母にあるメラノサイト(色素を作る細胞)が活性化して起きるものです。原因を除去すれば、数年後には色が消失します。薬剤の内用によっても爪甲に着色を生じることがあります。抗腫瘍薬やミノサイクリンがあります。薬剤を中止すると着色は消失します。

3歳、男児
3歳、男児
12歳、女性
12歳、女性
59歳、女性
59歳、女性

 上記の12歳、女性の症例は8歳時には爪甲全体が黒色となり、現在はかなり色調が退色している。59歳、女性例は17年後には悪性黒色腫となった。

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