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子供のウィルス感染症

Q12伝染性紅斑はどのような症状ですか?

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 伝染性紅斑は俗にリンゴ病といわれ、小児・学童に好発するウイルス性感染症です。原因はパルボウイルスB19 (以下B19)です。感染力は強いが不顕性感染もあります。感染7~9日後ウイルス血症を起こし、軽い感冒症状を示す例が多く、その後6~7日して発疹が出ます。発疹は顔面では蝶形紅斑・平手打ち紅斑などと形容される「赤いほっぺ(りんごほっぺ)」になります。四肢・体幹では網状紅斑が特徴ですが、成人では多くの場合非特異的です。5~7日で消退しますが、その後も日光照射や、入浴、緊張などで再燃することもあります。ウイルスの排泄は感染後約2週間で、紅斑出現時期にはウイルス排泄がなくなり、感染力は低いと言われます。小児では殆ど無治療ですが、成人では関節痛、発熱などに対症療法です。
 B19は血液疾患の患者さんがかかると急激な悪化をすることがあります。妊婦さんの感染では流産の危険があります。妊婦さんや血液疾患患者さんは感染しないように注意しましょう。

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