Q14手足口病はどのような症状ですか?
手足口病の原因ウイルスは一種ではなく、エンテロウイルス群のCoxA16(コクサッキーA16)やEntero71(エンテロ71)が多いが、CoxA6、CoxA10の報告もあります。潜伏期は平均3日で、経口感染や水疱内ウイルスの接触によっても感染します。ウイルス血症が起きて手掌・足蹠・体幹・口内に丘疹・小水疱が播種状ないし散在性に多発します。通常は、全身状態は良好で、微熱、出ても38℃程度です。口内疹のために乳幼児では食欲不振・飲水摂取低下で脱水や不機嫌になる場合があります。合併症で髄膜炎・小脳失調症・脳炎などが知られています。数か月後に爪の変化が現れる場合もあります。
水疱が乾燥して、咽頭の炎症・口内疹が治っても糞便中にウイルスが2~4週間も排出されるため、糞便の始末、手洗いの励行など日常生活の注意指導が必要です。
