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子供のウィルス感染症

Q15突発性発疹はどのような症状ですか?

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 突発性発疹の原因ウイルスはすでにhuman herpes virus(HHV)-6,-7(ヒトヘルペスウイルス6,7)と証明されています。
 突発性発疹の好発年齢は生後2歳くらいまでです。突然38℃以上に熱発し、熱型は通常38~39℃の稽留熱で3~5日続きます。解熱と同時期に発疹が出現します。発疹は粟粒大ないし大豆大の紅斑で、体幹からはじまり、顔面、四肢へと、全身に拡大した後、数日で色素沈着を残さず消失します。発熱期にしばしば軟口蓋に点状紅斑が出現し、永山斑と呼ばれます。多くの例で頸部・腋窩をはじめとするリンパ節腫大、嘔気・嘔吐、下痢、大泉門の膨隆、眼瞼・眼球結膜の浮腫、さらにまれながら高熱期の初期に熱性けいれん発作や脳炎を合併することがあります。
 HHV-6,-7ともに持続潜伏感染しますが、HHV-6は臓器移植後、AIDSを始めとする免疫能の低下、さらにDIHS(Drug-induced hypersensitivity syndrome)の際などに再活性化が生じることが知られています。

乳児例
高熱が続き、解熱とほぼ同時に体幹に丘疹、紅斑が出ます
乳児例 高熱が続き、解熱とほぼ同時に体幹に丘疹、紅斑が出ます
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