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子供のウィルス感染症

Q21プールへ入ってもいいですか?

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 プール及び水泳授業に関しては疾患によります。プールの水を介してはうつりませんが、皮膚と皮膚の接触によってうつることがあります。日本臨床皮膚科医会、日本小児皮膚科学会がプールへ入っていいか悪いかの統一見解を出しました。さらにこれには日本皮膚科学会の解説もあります。

プールへ入っていいか?悪いか?

学校感染症 第三種 その他の感染症:皮膚の学校感染症とプールに関する
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の統一見解

お子さんとその保護者さん、ならびに保育園・幼稚園・学校の先生方へ

皮膚の学校感染症についてプールに入ってもいいの?

1)伝染性膿痂疹(とびひ)
かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止して下さい。

2)伝染性軟属腫(みずいぼ)
プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。

3)頭虱(あたまじらみ)症
アタマジラミが感染しても、治療を始めればプールに入って構いません。ただし、タオル、ヘアブラシ、水泳帽などの貸し借りはやめましょう。

4)疥癬(かいせん)
肌と肌の接触でうつります。ごくまれに衣類、寝床、タオルなどを介してうつることがありますが、プールの水ではうつることはありませんので、治療を始めればプールに入っても構いません。ただし、角化型疥癬の場合は、通常の疥癬と比べ非常に感染力が強いので、外出自体を控える必要があります。

平成25年5月 日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会

 簡単に言えば、とびひは治るまでダメ、みずいぼ、アタマジラミ症、疥癬は治療し始めていれば構いません。

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