Q14小児の線状強皮症では成長障害を伴うことがあると聞きましたが、どのような症状がみられるのでしょうか?
成長期の小児において四肢に線状強皮症が生じると、成長障害を伴うことがあります。例えば、左下肢に線状強皮症が存在する場合、健側である右下肢に比べて、左下肢が数センチ短くなってしまう、というようなことが起こり得ます。同様の問題は上肢に生じる場合もあります。特に下肢に生じた場合は、左右で脚の長さが異なってきてしまうため、骨盤のゆがみが二次的に生じ、さらに脊椎側弯症など骨格系の異常が生じてしまうこともあります。このような成長障害は治療を行うことで進行(左右の脚長差の拡大)を抑えることができます。また、脚長差が生じてしまった場合は、その差を補うための装具を着用し、二次的な筋骨格系への影響を予防することが重要です。小児期に下肢に線状強皮症が生じた場合は、整形外科で脚長差の有無について検査を受ける必要があります。