Q3膠原病にはどのような病気がありますか?
膠原病には全身に症状が出る病気と皮膚だけに症状が限られる病気があります。膠原病に厳密な定義はありませんが、現時点では下記に示す疾患が膠原病のグループに入ると考えられます。このうち国の難治性疾患克服研究事業により、治療費を補助する特定疾患に指定されている病気を★で示します。特定疾患は、疫学、病因、治療などが重点的に研究されています。特定疾患の認定の申請のための書類は最寄りの保健所でもらえます。特定疾患は国の制度ですが、運用は各都道府県が行なっているため、地域により他の疾患も補助される場合があります。詳細は主治医の先生に相談されて下さい。認定されれば、重症度に応じて医療費が免除されます。年一回書類により再審査を受けますが、認定基準や介護保険との関係で今後補助費の見直しの可能性もあります。
- 全身性エリテマトーデス★
- 全身性強皮症★
- 多発性筋炎・皮膚筋炎★
- シェーグレン症候群
- 混合性結合組織病★
- 抗リン脂質抗体症候群
- ベーチェット病★
- アレルギー性肉芽腫性血管炎(チャーグ・ストラウス症候群)
- 成人スティル病
- 好酸球性筋膜炎
- 結節性動脈周囲炎(結節性多発動脈炎・顕微鏡的多発血管炎)★
- 大動脈炎症候群(高安動脈炎)★
- ウェゲナー肉芽腫症★
- 側頭動脈炎
- 悪性関節リウマチ★
膠原病には厳密な医学的基準がないため、これ以外にもいろいろな病気が膠原病に分類される場合があります。また病気の原因が解明されてくると、新たに膠原病に含まれたり、逆に外れたりします。より詳しい情報は難病医学研究財団の難病情報センターホームページも参考にされて下さい(http://www.nanbyou.jp/index.html)。