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膠原病

Q20膠原病のステロイド治療について教えて下さい。

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 腎臓の上にある臓器である副腎から分泌され、生命維持に必須な作用を持つ副腎皮質ホルモンをお手本に、化学的に合成して作った薬剤です。私たちの副腎ではプレドニゾロンに換算すると一日4-5mgに相当する、副腎皮質ホルモンが作られています。ステロイド薬は炎症や免疫を抑える作用が強く、膠原病全般に劇的な効果をもたらし、治療薬として欠かせない薬剤です。どんな薬にも副作用があるように、この薬にも副作用 (感染症の合併、消化性潰瘍、糖尿病、高脂血症、高血圧、骨粗鬆症、肥満、多毛、座瘡、不眠、精神症状など)が出現する可能性があります。この薬は副作用の怖さだけが話題になることが多いのですが、この薬の登場によって大勢の膠原病患者さんの命が救われて、長生きできるようになりました。このことは、患者さん自身の経験や多くの統計が証明しています。いまだに一部の医学関係者を含めた人々が、ステロイドは怖い薬なのですぐやめるようにとマスコミや書籍で発信していますが、皆さんは正しい知識を身につけて、このような間違った情報に惑わされないようにして下さい。

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