皮膚科Q&A

皮膚科Q&Aを検索

膠原病

Q9血管障害とは何ですか?

印刷

 全身性強皮症ではレイノー症状がその80%以上の患者さんでみられます。レイノー症状とは寒冷刺激によって手指が白や紫に突然変化する症状です。レイノー症状は指の血管が収縮して、血管の内腔が狭くなった結果、血流が低下することによって生じます。また、前に述べた線維化が血管にも起こって、血管は硬くなり、広がりにくくなって、血流低下を起こす一因となります。指先の血流が極端に低下すると、潰瘍ができます。この血管の硬化と血流低下は皮膚だけではなく、内臓にも起こります。例えば肺の血管に起こると肺高血圧症となり、腎臓の血管に起こると強皮症腎クリーゼと呼ばれる症状となります。また、血流低下を直接表すものではありませんが、指の爪のあま皮の部分に点状の黒い出血点(爪上皮出血点といいます)が全身性強皮症の患者さんでしばしばみられます。これも血管障害を反映する症状と考えられています。何故全身性強皮症でこのような血管障害が起こるのかについてはまだよくわかっていません。

全身性強皮症


このページの先頭へ