白癬菌はケラチンという蛋白を栄養源に生きているカビです。このケラチンは皮膚の表面を覆う角層(垢となって落ちる場所)、毛や爪の主要成分ですので、白癬は皮膚の表面に病変を作ります。粘膜にはケラチンが余りありませんので、口の中に白癬が生じることはありません。角質に菌が寄生し、増殖するとその過程でいろんな代謝産物を作ります。これが抗原になって皮膚に炎症を起こします。