我が国の疫学調査では、足白癬が増え始める5月には、5人に1人は足白癬があり、また10人に1人は爪白癬があるという報告があります。足白癬は夏に増加し、冬には減少しますので、この調査を7月に行えば、日本人の4人に1人は足白癬があるという結果になったかもしれません。一方爪白癬は季節的変動がありませんので、日本では常時1000万人以上の爪白癬患者がいるということになります。また足白癬、爪白癬は年齢が上がるに従って頻度が増え、特に爪白癬は60歳以上の高齢者の4割がかかっているという米国のデータがあります。