Q20いったん足白癬は治ったけれど、再発を繰り返すのはどうしてですか?
今ある水虫の薬はよく効きますので、通常の足白癬であれば、塗り薬を毎日つければ、約1-2 週間程度で症状は良くなります。しかし2週間程度の外用では白癬菌は死滅し切らず、生き残っていることも知られています。しかし多くの患者さんは、自覚症状が消失すれば治ったと思い、治療を中止してしまいます。そのため翌年の夏には残っている白癬菌がまた増殖して、足白癬の症状が出てきます。また足白癬では、自覚症状のない部位にも白癬菌は存在します。しかし多くの患者さんは、水疱や痒みなど症状がある部位にしか塗り薬を使用しません。薬を自覚症状がある部分だけでなく、両方の指の間から足裏全体に最低1カ月毎日塗り続けることが大切です。このように足白癬が治らない最大の理由は、中途半端な治療といえます。さらにきちんと塗り薬をつけて、一度菌が消失しても、同居している家族から、あるいは自分の爪に残っている病巣に由来する菌により再感染をおこす可能性もあります。