Q10足白癬にはどのような症状があるのですか?
痒いのが有名な足白癬ですが、全く痒みのない例、痛い例など、自覚症状は患者さんによりいろいろです。病型では、足の裏に小さな水ぶくれが生じる小水疱型、足の指の間(趾間)が白くふやける趾間型、足の裏全体が硬く、時に亀裂を伴ってくる角質増殖型に分類されています。小水疱型は、暖かい季節に、はじめは一方の足から症状が出ます。この症状が悪化してくるタイミングで強い痒みが出ます。小水疱型では小さな水ぶくれは順次乾いて角質がむけてきますが、この頃になると痒みはなくなります。一方むけてきた角質には菌がたくさん含まれます。趾間型は足の指の間の角質が白くふやけ、それが厚くむける結果、赤みが出たりびらんが生じてきます。時に水ぶくれをともなうことがあります。擦りすぎて痛みが出ることもしばしばです。小水疱型、趾間型は多くは涼しくなると自然に治まってきます。角質増殖型は両足に生じます。季節的変動がなく、年中を通して痒みはなく、むしろ冬期にはひび割れのため痛いことがあります。角質増殖型の足白癬は通常爪白癬を合併しています。小水疱型、趾間型の足白癬も治療せずに放置していると爪白癬を合併してきます。