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白癬(水虫・たむしなど)

Q24爪白癬(爪の水虫)の治療はどのようにするのですか?

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 爪の表面だけに白癬菌が寄生し、爪の表面が白くなっている場合は、そこを削り取って水虫の塗り薬をつければ治ります。しかし爪が厚くなり、黄~白色に濁る爪白癬は飲み薬でないと治りません(但し2014年には、あまりひどくない爪白癬に有効な塗り薬が発売される予定です)。そして爪白癬の大部分はこのタイプです。飲み薬にはイトラコナゾールとラミシールがあり、前者は他の薬剤との飲み合わせの問題が多く、後者は肝機能などの重篤な副作用をおこす事があるため、治療前と治療開始後2カ月は月1回の血液検査が必須となっています。イトラコナゾールは1週間内服して、その後3週間休薬、これを1パルスとして、3回繰り返すパルス療法があります。ラミシールは1日1回1錠を6カ月以上毎日内服し続ける必要があります。さらに濁った爪を爪切りなどで、取り除けば、多くの患者で治癒が期待できます。ただし日本のジェネリック薬は臨床試験で有効性と安全性が確かめられていないので、効きが悪いものがあるかもしれません。

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