皮膚にカビが寄生して生ずる病気は新たに皮膚科を受診する患者の12%程度を占め、そのうちの88%が白癬です。白癬の中でも足に生ずる足白癬(俗称:水虫)が最も頻度が高く、その次が爪白癬(爪の水虫)です。爪白癬は通常、足の爪に生ずるので、足にできる白癬は新たに皮膚科を受診する患者の10人に1人存在するということになります。残りが体部白癬、股部白癬、手白癬の順で、戦前多かった頭部白癬は非常に少なくなってきました。