Q9白癬の治療には何があるのですか?
白癬の生じた部位、病変部の症状、基礎疾患や合併症により、治療には内服薬と外用薬が患者さんに合わせて処方されます。足白癬や体部白癬では皮膚の角層のみの感染ですので抗真菌作用を有する外用薬をきちんとつければ良くなります。しかし足白癬でも角層が厚くなっている角質増殖型と呼ばれる病型や、白癬菌が髪の毛や爪に寄生している場合は、外用薬では効果が不十分なことが多く、飲み薬による治療をお勧めします。
体部白癬や股部白癬は塗り薬を2週間程度きっちりと塗り続ければ完治します。しかし足白癬では、一見症状がない部分も含め、両足の足の指間から足の裏全体に、最低4週間毎日治療を続けないと治りません。1週間も塗れば症状は軽快してきますが、角質の中では菌が生存していることが知られていますので、治療中断後しばらくするとまた症状が悪化することもしばしばです。そのほかの民間療法には医学的に疑問のものも多く、お勧めできるものはありません。