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白癬(水虫・たむしなど)

Q7白癬はどのようにして診断されるのですか?

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 白癬菌は皮膚の表面に存在する角層や毛、爪に寄生するので、白癬菌が寄生していそうな部位から検査材料をピンセット、メスの刃やハサミなどでとって、顕微鏡で観察します。診察室でスライドクラスの上で検査材料と苛性カリ(KOH)検査液をなじませ、顕微鏡で観察することで、早ければ数分で菌の有無が判定できます。この顕微鏡検査で白癬菌が見つかれば白癬です。見つからなければ白癬ではなく治療法も変わってきます。この検査は比較的簡単にできるのですが、医師側に判断できる能力が必要です。信頼できる皮膚科専門医での検査をお勧めします。もし普通の白癬菌ではない菌種による白癬が疑われた際には真菌培養を行います。検体は同様に採取しますが判定に2週間ほどかかります。菌種が分かることにより感染源が推定できることが多く、特に頭、顔や、体の露出部に生じた場合は積極的に真菌培養を行って予防に役立てます。

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